横浜で、行政書士事務所を運営している、かもめ行政書士法人です。

今この記事を書いているのは12/30で、2021年もあと数日で終わりです。行政書士法人では、この時期は今年を振り返りながら評価し、来年の計画を立てるようにしています。

なぜ、事業計画を立てるのか?

弊行政書士法人では会社設立を依頼される方とよくお会います。その際、事業計画について尋ねてみると、実際事業計画を立てている方は、さほど多くないです。時には「事業計画は自分の頭の中にある。」と言われる方もいます笑。

事業計画を立ててみたら分かりますが、正直面倒です。しかし、計画を立てない限り、その場その場の対応に追われ、自分の進む方向が定まらないと言えます。また、実際補助金を目的に、事業計画や申請書作成を依頼される方もいますが、本来の視点でいえば、本末転倒ですね。

自分の頭だけに計画案があるなら、おそらく数か月しか記憶に残らないです。

計画を立て、1年先、3年先を見据えることで、進むべき方向が定まり、少しずつ実現していくものです。

私は開業3年目から計画を立てていますが、全て実現することはありません。しかし、計画を立て、目立つように掲示したことで、実現する確度は上がったような気がします。

事業計画を立てた後にすること。

行政書士として、代表として、開業すると、誰かが指示したり、アドバイスしたりすることは、ほぼありません。

世間では「自由」と言われていますけど、一方で事業で失敗しても言い訳はできず、自己責任となります。

事業を運営するためには、PDCAサイクルを回すことが基本、と言われています。

PDCAの内、どの段階が大切かは、さまざまな意見はあります。D(Do)であったり、C(Check)であったりします。

とはいえ、愚直にPDCA全てを回していく点では一致しています。

計画を立てない限り、本来の目標や到達地点が定まらず、その場その場の対応となり、事務所運営の土台は築けなくなります。

行政書士を含め、独立し続けるなら事業計画は不可欠。

独立・開業するとき、当然ですが、行政書士を含め、ほとんどの方は「自分は上手くいく」と考えています。

代表の清水も独立開業した際、同期の方から「駅前に事務所を借りて、何人かスタッフを雇いたい」と聞いていました。

しかし、駅前に事務所を借りることは、容易ではなく、駅前に行政書士事務所を構えられたのは、私を含め数名しかいません。

実際起業の世界では、「10年以上残れる確率は10%」とも言われています。冷静に考えれば、「上手くいかないかもしれない」というパターンも想定されます。かもめ行政書士法人は、当初の個人行政書士事務所を含めると、10年目になりました。

廃業する方が圧倒的に多い訳ですが、しかし、自分自身のこととなると、客観的・冷静に判断することは正直難しくなります。

だからこそ、事業計画を紙やパソコンなどに実際に作成し、愚直にPDCAを回していくことが、事務所の運営としては大事です。