横浜で行政書士を開業している、かもめ行政書士法人です。

弊行政書士法人も行政書士の方を募集しています。応募される方の中には「実務経験を積みたいので、かもめ行政書士法人へ応募しました。」と履歴書に書かれたり、面接の志望動機でも話されたりします。

私も当初、行政書士事務所へ求人申し込みをしましたが、やはり「実務経験がないので、実務経験を積みたい」と考えていました。

しかし、採用する側に立つと、「資格取得の専門学校と違って、行政書士事務所は、実務を習得する場所ではない」という視点になります。

これまであなたは行政書士試験に合格するために、専門学校の行政書士の講座等を受けて、試験準備をしてきました。

行政書士として登録すれば、今度はお客様からお金を頂いて、プロフェショナルとしてサービスを提供することとなります。

つまり「実務経験を積むために、行政書士事務所に応募する」という動機では、受け身で志望動機として不十分と言えます。

どういう方を行政書士事務所は採用したいのか?

当然ですが、行政書士事務所によって採用基準は異なります。

しかし、一般的な採用視点として

①行政書士として一人前になろう、という向上心

②クライアントと対応するときのコミュニケーション力・対応力

③役所に申請してスムーズに通過できる、書類作成力・説明力

④事務所のスタッフと一緒に仕事ができる、協調性やリーダーシップ(複数スタッフを抱えている事務所の場合)

等が考えられます。

従い、単に行政書士試験に合格しただけで採用されることは難しく、主体性・自発性も求められます。

事務所に就職しようとしても、プロフェショナル・マインドは必要。

時折、行政書士の方との面談で、「賃金・給料」について質問される方もいます。

当然賃金・給料のことは気になる点と理解できます。一方で、事務所側では、「賃金・給料」の3倍売上が必要となります。

これは弊行政書士法人だけでなく、通常の士業事務所の代表も同じような考えをしています。

仮に1月・30万円を頂きたい場合、毎月90万円の売上を上げていくことが大切となります。

「給料の3倍の売上」と書くと、多少現実的かもしれませんが、顧客の視点では、士業の方は新人だとしても、プロの1人と見られます。

スキルは追いついていなくとも、マインドでは、プロフェショナルの一人という気概が必要です。