横浜で行政書士事務所を開業している、かもめ行政書士法人の清水です。

行政書士は士業の中でも、試験と実務のギャップが大きい資格と言われています。

弊法人は許認可を主に扱っていますので、許認可業務について試験と実務の違いについて書きます。

行政書士試験では総論、実務は各論が問われる。

私が行政書士の勉強をしたのは、20年以上前になります。

試験では、建設業許可、産廃許可という分野ではなく、「許可」や「認可」の法的な概念を問われる問題が出題されました。

また、会社設立は問われず、会社法が試験に出ますが、会社法が分野も広く、対策を立てるのも難しいため、捨て問と言われることもあります。

試験では総論が問われるのに対し、実務は建設業許可、産廃許可、会社設立と各個別の業務ができるかどうかが問われます。

行政書士の実務を修得するには。

行政書士の試験に合格して、開業する人はさほど多くないです。

私も行政書士合格しても、すぐには開業せず、10数年間は普通に会社勤務をしていました。

行政書士として開業すると、実務力を磨く必要があります。

典型的なのは、行政書士会の新人研修であったり、専門学校の実務講座に参加することです。

研修や実務講座の講師の方は、実務に精通しているので、経験も踏まえて話をしてくれるので、非常に為になります。

また、研修終了後には、懇親会もあり、似たような境遇の方と情報交換もでき、ネットワークを作れるメリットもあります。

行政書士の実務力を高めるには、実務をするのが早い。

あくまでも、私個人の感覚ですが、研修を受けても、実務力が付いた手ごたえはないです。

実際業務をしないことには、実務力が付く感覚はなく、しかも100件程度対応しないと、顧客のニーズに対応できない感覚になります。

開業して顧客の相談に対応すると、行政書士業務だけ質問されることはなく、周辺分野も絡めて聞かれます。

例えば、会社設立であれば、会社設立の方法は説明できたとして、社会保険、税金のこともよく聞かれます。

会社設立も、株式会社で外国人が取締役に入るケースなどあり、仕事を受けて、役所と確認を取りながら、進めていくことも少なくありません。

「行政書士の実務を付けたい」と考えれば、行政書士法人等求人を行っている事務所に問合せをすると良いです。