横浜で行政書士事務所を開業している、かもめ行政書士法人の清水です。

「行政書士の仕事はきつい…」と言われることがあります。

「どんな仕事でも楽なものはない」のも事実ですが、なぜ「行政書士の仕事はきついのか?」考えてみます。

私(清水)は行政書士10年目で、それなりに行政書士をしている年数になった気がします。

行政書士の仕事がきつい理由

① なかなか依頼がこない。

行政書士を開業した時は、本当に仕事がないことが多いです。私も開業時は、1か月全く行政書士としての依頼がないことも度々でした。「仕事がないつらさ」は本当につらく、「自分は社会に必要な人なのだろうか?」と悩むこともよくありました。

また、営業経験のない方も、行政書士として独立したら営業活動は不可欠です。私も営業は好きではなく、「営業をしなくても依頼がこないかな」と願っていました。

② 依頼が集中するときは集中する。

依頼が集中する業務の典型は、補助金だと思います。補助金の場合、締め切りを設けられて、当然締切日までに申請を済ませなければなりません。補助金は提出締切までには、書類を間に合わせ、一方で駆け込みに近い、締め切り近くで依頼を希望される方もいます。

書類作成、顧客からの資料等待ち、電話での問合せ、役所からの補正など同時対応していると、当然仕事はきつくなります。

③ 行政書士未経験で、開業・独立をする。

行政書士業界は、雇用が少なく、全く経験のない状態から行政書士を開業する場合も多いです。そのため、営業の仕方、書類作成など手続きの仕方、顧客や役所との接し方など、初めての連続になりがちです。端的に書けば、「生産性が上がらない」状態になります。

会社勤めの方が、会社を辞め、独立すると、初めて会社に守られていたことに気付く、と言われています。行政書士としての独立も同様です。

④ 仕事が多すぎて、休みを取れない。

仕事が軌道に乗ると、今度は依頼が来すぎて大変!ということもあります。「仕事がない」ことに比べれば、嬉しい悲鳴かもしれませんが、当の本人は目の前で精一杯です。今度は、なかなか仕事が捗らず、苦しむことになります。人を入れることも検討しますが、なかなか戦力にならず、事務所運営にも悩むことも多いです。

傍目からは、順調にいっていると思われてしまいます笑。

⑤ 1人で全ての業務をしなくてはならないから。

士業自体、一匹狼と形容されるように、自分1人で仕事をする方が多いです。自分のペースで仕事をするのは魅力的ですが、事務用品にしても自分で調達するのは、効率が良くないことに気づきます。また、病気にかかっても、電話があれば顧客対応もしなくてはならないのは、正直なところ辛いです。

 

行政書士に関わらず、独立すれば様々大変な場面を経験します。しかし、工夫を積み重ねて1つ1つ克服すれば、自分自身大きくなれます。

私も一通り上記のことを経験し、その結果集団化(法人化)にシフトすることにしました。リスクのことを考えれば、複数行政書士やスタッフがいる方が、事務所としてサービス力が増すと考えています。