横浜で行政書士事務所を開業している、かもめ行政書士法人の清水です。
今回は、「行政書士の組織化」について書きますが、実感としては、年商1000万円の事務所を作るより、行政書士の組織化の方が難しいです笑。
行政書士の組織化は意外に難しい。
行政書士の組織化と言えば、行政書士法人をイメージするのでは、と思います。しかし、行政書士法人も令和3年6月より、行政書士1名からでの社員でも認められるようになりました。
弊行政書士法人は、「全国行政書士法人会」に入り、全国の行政書士法人の代表の方と年に2回会う機会があります。
私より行政書士法人歴の長い方も多く、運営面など話をしますが、やはりヒトの問題は容易ではないです。
また、行政書士法人化する際に、知り合いの行政書士で以前行政書士法人化し、今では合同事務所(個人事務所の集合)の形態を取っているところも話を伺いました。
このような事例を踏まえて、自分なりに運営の仕組みを模索しています。
行政書士の組織化・行政書士法人について、考えを深められるのは、ファーストグループの塩谷さんが書いている「行政書士組織論」です。
行政書士法人において、社員は無限責任であるため、ブランドごとに1人法人にて展開し、上部組織に株式会社を置いて、統括・管理する処方には驚きましたが、冷静に考えれば、それもありだと思います。
意外に多い「急に辞められる」行動。
行政書士法人の代表と話していると、(行政書士も含めて)「急に辞められる」という話が多いです。
当然雇用する側と、雇用される側では、仕事に対する前提・考え方から異なるといってもいいです。
代表も苦労して採用を行い、実務を教え、一通り仕事ができるようになると、独立を切り出される事例は多いです。
教育にも時間・お金をかけるので、「急に辞めたい」と言われると、言われた方は、一生懸命指導した方ほど非常にモチベーションが落ちてしまいます。
こういった話をよく聞くので、令和3年での採用には、「仕事ができるようなったら独立を考えている方」の応募は遠慮頂いています。
私も成長していけば、考え方も変わっていくと思います。
行政書士法人は忙しいけど、実務力はつく。
代表の方は「そこまで忙しい」とは感じませんが、働く側は「忙しい」と感じることは多いようです。
私の事務所でも、「忙しい」と感じる方もいます。しかし、給料を支払うこととなれば、確実に売上を上げ、入金を適切に頂けないと成り立たなくなります。
ある代表と話すと「チェック項目はいつも100以上ある」と言われていて、私も「そんなにあるのか!」と驚いたことがあります。
実務力が付けば、当初は大変と感じた仕事でも、次第に仕事のポイントも分かり、負担が減っていくと考えます。
事務所を借りて、人を雇用すると、当然それなりに経費は掛かりますので、経費を支払えるだけの売上は必要で、また決算期には消費税・法人税も支払うので、税金分の資金も用意していくことになります。
年商2000万円の事務所であれば、消費税だけでも100万円納めることになります笑。
目の前で「忙しい」と感じても、事務所の全体な動きや資金のことに考えが及べば、より納得のあるものではないか、と思います。